こんにちは。みにまるです。R5年の中小企業診断士試験の2次試験に合格し、無事なんとか1次2次ストレート合格を達成することができました。
合格体験記って何を書いても結局はただの自慢になるかとは思うのですが、あくまでn=1の記録としてご参考にしていただければと思います。
立場を明確にした上での留意点
私は受験支援機関である「まなび生産性向上」のR6年事例Ⅳ特訓講師を担当します。まなび生産性向上の理念に基づいた発信をし、広報の役割も担っています。その点、私自身がある意味偏りがある立場であることをご留意くださいませ。
何よりも大切なマインドセットの話
目標を見える化
勉強方法の話の前にまず、私が個人的に一番重要だと思う「勉強に対するマインドセット」のお話しをいたします。
勉強を始める前に私は机の裏の壁に「2023年中小企業診断士合格!!」と書いた紙を貼っていました。
「目標を見える化」をすることは毎日の動機づけとして非常に有用で、この紙を毎日みることで「合格するための行動」をとり続けることができました。
ストレート合格は無理だと思わない
中小企業診断士試験の1次+2次のストレート合格は非常に難しく無理なんじゃないかと思われている方も多いと思いますが、実際合格してみると「1次1回2次1回」の一発で合格されている方は結構な数見かけます。
中小企業診断士試験の正確なストレート合格率はあきらかになっていませんが、予備校等の情報では1~2%程度だと言われています。R5年の1次試験受験者数は21,713人で、ストレート合格率が2%だとすると434人ほどはいる計算になります。
(巷ではストレートは4-5%と言われていますが、1次試験の合格者には複数年で合格されている方も含まれるため1次7科目一発合格の正確な割合は公表値より低いと思われます。)
1-2%となるとビビってしまいますが、全国に400人はいると考えるとその中に入ることは不可能ではないと思います。最初から「難しいから自分には無理だわ」というマインドでいるより「難しいかもしれないけど絶対に今年1発で受かってやる!!」というマインドでは勉強への集中度と本気度が違います。
来年は経産省のお達しで中小企業診断士試験は開催されない。だから、何がなんでも今年受からないとヤバい。
こういう仮定をして来年なんて私にはないんだと思い込ませてました。もちろん様々な事情で予め2年計画で受験される方もいらっしゃると思いますが、マインドとしては「今年しかない」と思い込む方が結果的に実力向上のスピードは速いと思います。
難しいから無理と思い込まない→難しくても達成できている人がいる限り自分にもできるはずと思い込む
1次試験対策
2022年の9月半ばから1次試験の勉強に取り組み、とりあえず安易にCM等で有名なスタディングで勉強を始めました。
- 使用教材:スタディング まとめシート スピード問題集
- 勉強時間:約1000時間(2022年9月17日〜2023日8月5日)
- 模試:LEC1次ステップアップ(会場受験) スタディング合格模試(会場受験) TAC1次模試(自宅)
スタディングのメリット・デメリット
スタディングのメリット
- 過去問のキーワードの横断検索ができる
- 勉強計画を勝手に作ってくれるので進捗管理がしやすい
- AI実力スコアがゲーム感覚で楽しい
- SNS機能で勉強仲間と励まし合える
- 綾部先生(社長)のナイスボイス
スタディングはスタディングのみで勉強が完結し、オリジナル問題+過去問セレクト演習が7科目分野別にあり、通しの過去問は5年分あります。実力判定の簡易テストを受けると現在の実力スコアとそれにあった合格までの勉強計画のスケジュールを自動で作成してくれます。基本的にはそのスケジュール通りに勉強すれば試験本番に間に合わないということはありません。
AI実力スコアをスタディング内のSNSで投稿することはレベルアップの励みになります。AI実力スコアは本番1次試験との相関性も高く、AI実力スコア500以上取ってる方がスムーズに合格されているイメージです。
私がスタディングを使って良かったなと思ったことは「検索機能」です。
あれ、この問題他でも見たことあるぞ?この言葉はどういう意味だっけ?
といった「ぼや〜とした記憶」をすぐに検索して確認できます。また類題を横断検索で一気解きすることで曖昧な知識を定着させ、定着したコアの知識をもとに解ける問題のバリエーションを一気に増やすことができます。
一方スタディングのデメリットもありました。
- 中小企業政策や情報システムなどの教材の情報量や知識レベルの深さに物足りない感がある
- 講義がほぼテキストの読み上げで単調すぎる
- 2次試験対策にも物足りない感がある
中小企業政策はTACの最終答練の通信講座を単品で購入し補う必要がありましたし、情報システムは本番試験では一番点数悪かったです💦
スタディングは良くも悪くも6割取れれば良いというスタンスなので、絶対安全な高得点を狙うには物足りないです。その場合は個別でTACやLECの講座を単科で取って補ったり、必要な科目ごとに過去マス・スピード問題集等で演習量を補えば問題ないと思います。ちなみにあまり評判の良くなかったスタディングの経済学ですが、私にとっては非常にわかりやすく、スタディングだけで十分なレベルまで理解できたと思います(経済学:80点)
1次試験模試の結果推移
経済学 | 財務会計 | 企業経営理論 | 運営管理 | 経営法務 | 情報システム | 中小企業政策 | 合計点 | |
LEC1次ステップアップ模試(5/6-7) | 72 | 72 | 87 | 61 | 72 | 80 | 68 | 512 |
スタディング合格模試(6/19) | 84 | 100 | 72 | 71 | 92 | 88 | 90 | 597 |
TAC模試(7/1-2) | 64 | 84 | 72 | 57 | 56 | 72 | 75 | 480 |
それぞれの模試は難易度が全然違うので単純比較はできませんが、全てA判定でした。7月のTAC1次模試は激難なので420点取れていなくても全然普通に受かります。
経済学 | 財務会計 | 企業経営理論 | 運営管理 | 経営法務 | 情報システム | 中小企業政策 | 合計点 | |
R5年1次試験本番(自己採点) | 80 | 88 | 86 | 76 | 72 | 68 | 82 | 552 |
簿記2級を1ヶ月強で取得
1次試験対策と並行して22年の11月末から簿記2級の勉強も始め、110時間ほどで年明けの1月6日に98点(CBT)で合格しました。簿記2級を取ったことは1次試験財務会計+2次試験において非常に強力な武器になりました。本来であれば診断士試験の勉強を始める前に取っておくべきでしたが、諸事情で1次試験の勉強と並行することになりました。
- 1次財務会計の得点が安定する
- 2次試験の事例Ⅳの基礎になっている(近年は簿記の知識を前提とした出題傾向が見られる)
- 簿記は経営者ービジネスパーソンの共通言語。社長とスムーズに会話するためにも経営コンサルタントとして簿記2級までは持っておきたい
1-2ヶ月で合格できそうなら簿記2級の取得はとてもオススメです。また2次に専念できる2年目の方は簿記2級の取得は勉強習慣維持とモチベーションアップのために非常に有効だと思います。
2次試験対策
本格的な2次試験対策は1次試験直後の8/7から始めましたが、事例Ⅳ対策だけは1月後半から始めていました。
- 教材:ふぞろいシリーズ 全知識 全ノウハウ まとめシート流 事例Ⅳ全知全ノウ TAC事例Ⅳの解き方 30日完成
80点突破‼︎ 事例Ⅳ 攻略マスターガイド 律星道場問題集 - 受験支援機関:まなび生産性向上, LEC(金城先生の総ざらい道場、立花先生の道場)
- 勉強時間:23年1月後半-6月まで 200時間 / 1次試験後 500時間
私自身の仕事は個人事業主と小規模企業の経営者で時間の融通が利き、特に1次試験後は定型業務の事務作業などは外注化することで時間を捻出していました。お金で時間を買うことができるという意味で非常に恵まれた環境でした。
1次試験が終わって翌日から、まずやったことは2次試験対策の情報収集でした。1次前からすぐに2次試験対策に取り掛かれるよう必要なテキスト等は準備していましたが、8/7の時点では「だなどこって何?」というレベルの2次試験の超初心者でした。
情報集源は主にエミリーさんのブログ記事で以下の手順で収集しました。
まなび生産性向上の事例Ⅳ特訓(PR)
4月ごろからまなび生産性向上主宰のエミリーさんのブログやツイートを読んでいて、エミリーさんの勉強に対する考え方に強く共感していました。そこで、どうせお金をかけるなら集団講義の予備校よりも個別指導が受けられる「まなび生産性向上」に入会することに決めました。まなびの理念は「やればできるのしなやかなマインドセット」が基礎にあります。
しなやかなマインドセットと自分の性格は相性がよかったと思っています。
まなび生産性向上の受験指導は大きく分けて「マントゥーマンの個別指導」「ピアラーニングによる事例Ⅳ特訓」の2種類に分けられます。
事例Ⅳ特訓は個別指導ではなく、生徒同士が主体的にまなびを共有し教え合うことで学習効果を高めていく特訓です。指導者の下で事例Ⅳ(財務会計)の学習を参加者全員で協力して鍛え合うブートキャンプのようなイメージです。講義は全部で5回あります。
まなび生産性向上- 事例Ⅳ特訓
しなやかなマインドセットVSこちこちのマインドセット
- 不安な受験生に対し「これをやれば絶対に受かる!」といった宗教的なメソッドを押し付けない、断定しない
- 依存先、断定を求める方にはおすすめしない
- やればできるのマインドセット、正しい勉強方法の定着(伴走支援→自走式)
私自身の「難しくても絶対に一発で合格する!」というマインドはしなやかなマインドセットだったと思います。
しなやかなマインドセット | こちこちのマインドセット |
•能力を伸ばせると考える =「やればできる!」 •自分を向上させることに関心あり •「×」を「○」にするのが快感 •失敗する時は失敗する そんなの百も承知で、自分を責めずに教訓にして成長する | •能力を固定的に考える •自分が有能だと示さねばならない •「○」をくりかえし解きたい •失敗を固定的に考えるので、 挫折を乗り越えられず言い訳 「どうせ〜」「〜のせい」 →成功が逃げていく悪循環 |
↓例 「簡単なパズルに取り組み続けたい?それとも新たに難しいパズルに挑戦したい?」↓ | |
•難しいパズルを選択 「どうやって解けばいいんですか?」 「私にはわかりません、ヒントをください」 | •簡単なパズルを選択 「頭のいい子は間違ったりしない」 |
第1回目の事例Ⅳでこのマインドセットの話を聞いた時、私が思い浮かべていたのは中島敦の「山月記」でした。
「山月記」では”臆病な自尊心と尊大な羞恥心”に囚われた詩人の李徴は詩作の高い才能を持ちながらも、自らを曝け出して研鑽することはなく、詩人として大成する夢も敗れやがて発狂し虎になってしまう。
人間であった時、己は努めて人との交を避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html
自分の実力が足りない現実と対峙しながら、自己を研鑽していくことはとても勇気のいることです。「本気を出してダメだったら…できない自分に向き合うことは恐ろしい」。高校の国語の教科書でこの「山月記」を初めて読んだときは泣きました。自分も高校生の頃、同じような恐怖を抱えていたからです。
こういった李徴のようなプライドが高くて自分の弱さを晒せず、本気で努力することを避けてしまうマインドは「こちこちのマインドセット」であると言えます。
事例Ⅳ特訓ではこちこちのマインドではなく「進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努める」ようなピアラーニングによって「しなやかなマインド」を目指しながら、チーム一丸となって合格を目指す勉強に励みます。
私は事例Ⅳ特訓の講義のあった日は夜中の2時まで宿題を解き、翌朝即投稿するというスケジュールでやっていました。宿題は2日以内には全てアップして、他の方の答案の判定を行っていました。
ピアラーニングの判定とは?
事例Ⅳ特訓では集団講義の後宿題が出され、その答案と計算メモをDiscordに投稿し、参加者同士でOKかどうか判定し合います。ただOKです/NGですと答えるだけでなく、どこがおかしいのか、どこが良いのか分析し、より良くなるようコメントします。わからないところがある場合は疑問点を投稿し、参加者で教え合います。講師による正解の解き方を押し付ける一方通行の指導ではありません。
「双方向なコミュニケーション」により本当に相手が理解し腹落ちしているか確認しながら、参加者同士で切磋琢磨していきます。
こうした事例Ⅳ特訓のピアラーニングでどんどん宿題を解き、判定してもらったり、判定することで実力をつけることができました。
ピアラーニングのメリット
- 他者の答案で思いもよらない発想の解法やミスしがちなポイントを知ることができる
- 他者にわかりやすく説明しようと図解ノート(まなびノート)を書くことで自分の理解が深まる
昨年8月の事例Ⅳ特訓で、私は判定と質問疑問へのリプをかなり頑張ってなるべくたくさん行いました。ありがたいことに皆さんに投票していただき8月のMVPをいただくことができました。チームへ貢献するGIVERになることが結果的に自身の実力を急速に高めることにつながったと実感しています。
まなび生産性向上の個別指導(4回コース)
私自身は元々試験は得意な方だったので個別指導は4回コースを選びました。時間的にも8月からだと10回は消化できなかったと思います。個別指導は事例Ⅰ 91点のきむもも先生にご指導いただきました。
個別指導でやったこと
・各回でやる宿題を決めて(過去問事例Ⅰ〜Ⅲ)答案とメモ用紙を全てアップした
・模試や過去問演習の点数を記録し報告した
・個別指導のレッスンでは答案を採点してもらいながら、「何故書けていないか」「何故こんな変なことを書いたのか」を突き詰めて偏った読解や偏った文章になっていないか確認してもらった
(個別指導のレッスンはteamsで行い、後で録画と議事録を見ることができます)
きむもも先生からはシンプルながらも再現性の高い「まなび」を教えていただきました。
- 小難しい理論や知識は要らない
- 1.5次知識と与件文に書いてあることから読み取れる内容だけを書く
- 「何書いていいかわからないときは過去の成功のリバイバル」
きむもも先生の事例Ⅰの考え方のエッセンスは、まなびの生徒でなくてもこちらのnote↓からお読みいただけます。
https://note.com/kimumomo/n/n736d20b858d0
R6年は4回コースは基本的になくて、10回コースがデフォルトとなり、個々人で不要なレッスン回は返金される仕組みです。詳しくはまなび生産性向上オンライン説明会の動画をご覧ください。
初見対策としての新作事例Ⅳ問題集
事例Ⅳの過去問は事例Ⅳ全知全ノウや事例Ⅳ特訓の宿題などでやり尽くしてしまい、初見問題が殆どなくなります。そこで私は
こちらの2つの新作問題が載っている問題集を解くことで「初見問題でも動じない」「今までやってきた解き方が初見問題でも正しく適用できているか」確認することができました。
事例Ⅳの本当の難しさを見極め、魂の割り切りをする
事例Ⅳの難しさは決して会計系の問題としての難しさではありません。
診断士試験事例Ⅳで求められる
①大量の情報整理を80分の短時間でこなす情報処理能力
②曖昧な日本語と「設問条件の不備(に近いもの)」を割り切る決断力
中小企業診断士試験の事例Ⅳの問題にはかなりの割合で「答えが一つに定まらない」曖昧な条件や問題設定の不備に近いものが散見されます。R5年は別紙の誤記訂正がありながらさらに別箇所に誤記がありました(訂正指示なし)。明らかに問題の不備です。こういった「理不尽な訳のわからなさ」に耐えながら「現実的に最善であろう妥当な」正解を導き出す能力が問われています。
時間をかければある程度実力ある人なら計算問題は全完できます。(難易度異常で解けない問題もありますが)
80分で取れそうな問題を最優先に、時間が足りない問題に執着せず捨てること。(魂の割り切り)この問題の難易度の見極めが非常に重要です。
会場受験の模試やセルフ模試で痛い目に遭っておく
個々の問題は時間をじっくり書ければ誰でもある程度取れます。これは事例Ⅰ〜Ⅲでも同様です。2次試験の難しさは答えもわからない暗闇の中を80分という短時間で解かなければいけないという、現場対応力の難しさです。
試験本番では「すらすら気持ちよく」解けたりは絶対にしません。絶対に死にそうな目に遭います。だからこそ、深掘り演習で身につけた解法プロセスが、極度の緊張と初見のわけのわからない問題に普段通りに適用できるか(あるいは現場対応で応用できるか)試しておく必要があります。
どれだけ本番試験までにリアルな本番試験のシミュレーションができるか。この想像力が本番試験で実力を発揮するために必要不可欠です。
初見問題ばかり大量に解くのではなく、今までやってきたことが初見問題にきちんと短時間で使えているかを何度も確かめました。
模試と過去問セルフ模試の記録
事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | 事例Ⅳ | 合計 | |
第3回MMC模試(8/13) | 60 | 60 | 63 | 63 | 246 |
LEC2次ファイナル模試(9/10) | 56 | 50 | 42 | 62 | 210 |
第4回MMC模試(9/24) | 61 | 59 | 57 | 83 | 260 |
2次模試の結果の記録です。私は割と最初から50点以上は取れる状態でした。これは元々国語の読解が得意なこと、本業の仕事で経験した補助金の事業計画書の執筆などで文章を書くことに慣れていたことが大きいと思います。
ただ事例Ⅲに関しては全く経験もなく、ちんぷんかんで最後まで苦労しました。(本試験でも一番得点低いです)
事例Ⅰ〜Ⅲに関しては
これだけを愚直に守っていました。事例Ⅰ〜Ⅲで無理に高得点を狙わずそこそこの点数で無難な普通のことを書く。
事例Ⅳは安定して70点以上を狙い、事例Ⅰ〜Ⅲのカバーをする。こういった戦略を立てていました。
実際本試験でもそのような結果になりました。
理論の補強(1.5次知識)はLECの道場と先輩方のブログ記事やファイナルペーパーで
2次試験の事例Ⅰ〜Ⅲの基本的な知識は1次試験でカバーできます。まなび生産性向上は2次試験の解法メソッドを教えるスタイルではありませんので、2次試験に必要な1次試験の知識や試験委員の求める診断士の王道の理論はLECの道場(立花先生や金城先生のオプション講座)で補っていました。
もちろん1次試験の時に使った、まとめシートやスタディングのテキスト、全知識、などでも知識をインプットしました。
最終的に一番使えたのはLECの道場と先輩方の神「ファイナルペーパー」でした。(エミリーさんの記事にファイナルペーパーのリンクはまとまっています。)https://emily-study.hatenablog.com/entry/2021/03/09/231136
以上が私の中小企業診断士試験の勉強の記録です。
合格答案は1人で書いてる訳ではない
私が診断士2次試験の本試験を終えて実感したことは「自分1人で解答を書いている訳ではない」ということでした。実際に本試験中にいろんな方の顔や声が降りてきました。
お世話になった先人方の言葉のおかげでなんとか合格答案が書けました。2次試験の採点はブラックボックスで結果に納得いかなかったり理不尽な思いもすることがあると思います。実際、試験の結果の30%は運の要素が左右するでしょう。
ただ、運に左右されない安定した実力を付けることで合格の確率は高くすることができると考えています。
R5年2次筆記試験の結果(得点開示):
私は環境に恵まれ、非常に運も良かったです。理想的な勉強環境(ピアラーニング)と自分の答案を客観的に診てもらう個別指導を受けることができました。
私のケースはn=1でしかありませんが、「難しいからどうせ無理だ」と諦めずに、しなやかなマインドセットで挑戦すれば1年(+2ヶ月)でストレート合格することは可能です。この事実がどなたかの挑戦への勇気づけになれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。