WordPressテーマの100%GPLとは何か

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100%GPLとは

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WordPressテーマのライセンスでよく見る「GPL」という言葉の意味について書いていきます。

まずGPLとはフリーソフトウェアをの利用許諾条件を規定するライセンスの一つで、配布したり改変する自由を保証しています。

GPLのコピーレフト

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GPLで配布されたソフトウェアはその二次配布のときGPLに従う必要があります。つまり二次著作物も改変・再配布の自由を保証しなければならないということです。

WordPressはGPLで公開されたソフトウェアです。WordPressのテーマもGPLに従う必要があります。但し、WordPressテーマファイルの全てにGPLを適用しなければならないということではありません。

WordPressテーマにはテーマファイル全てがGPLのもの(100%GPL)と、テーマファイルのうち画像やCSS・JSはGPLではないスプリット・ライセンスのものがあります。

100%GPLとは
PHP コード、JavaScript、CSS、画像などすべてに GPL または GPL 互換なライセンスを採用すること。
100% GPL について | WordCamp Tokyo 2014

100%GPLとはWordPressテーマファイルのうちPHPだけでなくCSS/JSもGPL(自由に利用・再配布可能なライセンス)で提供されていることを意味します。

よく有料のテーマで「1サイト1ライセンス」など使用回数に制限があったり、再配布の禁止が利用規約にある場合がありますが、あれは100%GPLではなくスプリット・ライセンス(PHPはGPL、CSS・画像・JSはGPLではないライセンス)のテーマです。

「SANGO」や「STORK」はスプリット・ライセンスで公開されています。

よくある誤解として100%GPLだと有償販売できないというものがありますが、そんなことはありません。100%GPLでも有償で販売されているWordPressテーマはあります。(リキッドデザイン
さんのテーマやモンキーレンチさんのSnow Monkeyなど)

但し、GPL100%のテーマはそれを改変または改変無しでコピーし有償・無償で再配布すること(著作権表示は保持)を止めることは出来ません。(つまり転売を止めることは出来ない)もちろんその再配布されたテーマもGPLに従うので再々配布は可能なのですが。

WordPressがこんなに多くの人々に利用され、開発が盛んなのもGPLで自由が守られているからなんですよね。WordPressコミュニティ全体の自由を尊重するためにも、GPLについて理解を深めたいです。テーマやプラグインを公開するときはGPLは守りましょう。

以上100%GPLとは何かについての解説でした。

WordPressとGPLについての参考記事:

有料で販売されているテーマとプラグインの「1サイトでのみ使えます」表記の話から、開発者&ユーザコミュニティがあるWordPressでビジネスするってどうすればいいのかな、ということを考えた話のメモ – Shinichi Nishikawa’s

Licenses – GNU Project – Free Software Foundation

WordPressとGPLライセンスについて | Hatsuka

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